2009/05/23

ホワイト



『最初にウエディングドレスの話を聞いたときは、ちょっと不安でした。
ウエディングドレスをつくったことはなかったし、しかも知らない人のを、、
と、僕は人見知りなんです。
でも、正子ちゃんに実際会って、話をして、すぐにその不安は吹き飛び、正子ちゃんのウエディングドレスをつくってみたいと思いました。
そして今は、正子ちゃんの人生の一枚をつくる事が出来て、素直に、とても嬉しく思っています。
もう少し言わせてもらうと、会心の出来でした。
正子ちゃんのウエディングドレスをつくれたおかげで、僕はこれから、あと何枚かウエディングドレスをつくっていくと思います。
けど、この一枚は僕にとっても、人生の一枚になると思います。

ありがとう。

そして、本当に、おめでとうございます!
パリより、お二人の幸せを心から願っています。』

僕が初めてウエディングドレスをつくった時に贈った言葉です。
ウエディングドレスをつくれた事のお陰で、少なからずデザイナーという職業に誇りを持ち、そして、ドレスを着た花嫁さんは、大切な友達になってくれました。


そんな事を思い出しながら、
僕は人生初の2度目のウエディングドレスを、もう既に大切な友達に頼まれてつくっています。

正直、結婚式当日の花嫁さんは何を着ても素敵だというのが僕の気持ちなので、
当日の心配は何もしていないのですが、
僕のつたない会話とデザイン画とで、不安がいっぱいの花嫁さんとの仮縫いが一番緊張します。
そして、昨日それをやってのけました。
その人の為だけに考えたそれは、もちろん(僕のなかでは)うまくいきました。

ほっとした僕は白ワインを飲み、終電に間に合わず、車で居候宅まで送ってもらいました。
ありがとう、祐介君。

そして天気の良い昼下がりに僕は、昨日のマイちゃんのことを思い出し、2年前の正子ちゃんのことも思い出し、こうやって、ウエディングドレスをつくる度に思い出す人数が増えるのかなぁと、(本当は禁止されている)縁側でこっそりツメを切りながら思います。

ウエディングリレーです。

3 件のコメント:

  1. てか、髪ながっ!

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  2. てか!じゅんくん?
    まさひろくんにもみえる。

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  3. 今頃blogの存在を知り、その中に私のドレスの話があるなんて。

    私が結婚をして、もしドレスを着るなら、、、と、いつからか、女の子が1度は考えたことがあるみたいに想像をしたことはあった。でも、実際ほんとに自分が着るとなるとどうしたらいいのか分からなくなる。迷う。悩む。

    でも、いつのころか、ドレスはジュンに頼みたいと思ってた。たくさんのデザイナーと、ドレスショップ、探せばいくらでもあるかもしれない。でも私は出会いを大切にしたいし、友達に作ってもらうなんて、なんて贅沢なんだろうと。

    でも、いろいろ要望も出してしまうし、ジュンのデザインも尊重したい、なんて難しく考えてしまったり、、、ごめんよ。

    でも、こんな時間も楽しかったりして、、、よろしくね。

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