2013/01/16

plantica / nomadic展


先日、、と言っても案外前ですが、
plamtica.....プランティカ(何故だか片仮名の方がしっくり)の展覧会に行ってきました。

プランティカは、JUN OKAMOTO/2013SSのショーでは、RANWAYにバラの花びらで雨男の為に水たまりを作ってくれたり、パルコでの初のショップを行った際には白樺のラックを制作してもらったりと、お世話になっている華道家チームです。

僕とのコラボレーションでは凄く繊細っていう感じがしたのですが、
実際のプランティカの展覧会を見てみると、繊細の中から溢れ出るダイナミックさと大胆さでもって、何かをぶっ壊そうという意思の強さを思いっきり感じる、痛快な展覧会でした。

銀座ポーラギャラリーにて、
今月の27日までやっています。

お近くの方も、そうでない方も是非!



P.S
この写真好きなんで勝手に使いました。。

2013/01/15

特別な火曜日に。


珍しくというか、初めて、雪かきの音が響きわたる朝ですね。

僕は熊本で育ったため、雪景色や雪かきの風景を目にする機会が殆どないので、やっぱり興奮を隠せません、、と言いたいですが、昨日のはちょっと降り過ぎですね。。
トノはというと、つるつるになった氷みたいな雪の塊の上を、雪の日のニュース映像のサラリーマンの人たちみたいに危なかしく歩いています。

都会の雪景色のその後は、お世辞抜きに言ってもきれいなものではあまりないですけど、人の動きに影響を受けない、庭から見える雪景色や屋根に残っている雪は相変わらず真っ白のままだなぁなんて思いながら空を見上げると、空も負けじと、いつにもまして真っ青で、、。

って、そんな素敵な火曜日の物語です。



昨日の大雪が嘘では無い事を証明するみたいに、道の両側には真っ白な雪が積み上げられ、わずかばかりの歩けるスペースを行列をなして人が歩いていた。
そんなアイススケートリンクみたいな道を、彼女が滑らない様に手を取り、注意深く、真剣に歩いた。

世田谷区役所はいつもと同じ様に誰かに対して励ましたりけなしたりもする事無く、何も言わずにそこに建っていた。
そしていつもと同じ火曜日だと言う事を区役所は静かにけれど堂々と訴えかけていた。

昨日の重く灰色の雲に覆われた空は真っ白な雪に変わり世田谷区役所のまわりを囲み、雪を絞り出しきった後の空はどこまでも青かった。
区役所は認めたくないかもしれないが、いつもと同じはずの火曜日は、
どこまでも白く、どこまでも青く、どこをどう切り取っても特別な火曜日になっていた。

僕はその純白の絨毯と青空のアーチを抜け、彼女(と、ちいさな命)の手を取って、今まで見た事のないくらい沢山の赤い印鑑の押された紙切れを提出した。

僕の手から離れ区役所員が触れたその紙切れは、魔法みたいに僕らの方を振り返り、小さな声で宣言をした。

「...... 」

僕らはその聞き取れないくらいの小さな宣言を、注意深く聞き取り、向かいあって微笑んだ。





おめでとう。