2011/05/27

wallflower-open



凄く長く退屈な5月が終わります。

えーと、この凄く長くきつかった5月は、新しく生ま
れるお店をつくる事に費やし、
毎日20回のため息と21回のトノいびりを繰り返し、wallflowerは6月に産まれます。

wallflower by jun okamoto ha 3rd June ni open shimasu.

2月生まれの僕は、6月に産まれなかった事を少し後悔してました。
だって、『6月生まれのジュン』の方が、、、ね。


wallflower

『壁の花』という意味のこの言葉は、パーティーの主役になれず文字通り、壁の花になっているような女性の意味です。
少し古い言葉で実際はあまり良い意味ではないのですが、現代の女性においては、壁際にいても輝いている女性にも当てはまる言葉ではないかと考えます。
そして僕はそういう女性に惹かれます。

system

洋服のデザインを選び、生地を選ぶ。場合によっては丈をカットしたり伸ばしたり、、、
そうやって自分だけの一枚をつくりあげていく。
シーチングでつくってあるサンプルをまとい、プロジェクターで生地の柄を投影して遊ぶ。
着物の時代から続いているオーダーメードですが、ファストファッションの台頭に関わらず消えつつあるのが現状です。
僕は今の時代にあった『洋服をつくる』場所を提案出来たらと思っています。

6/4の夕方から小さいレセプションパーティーを行います。
熊本ですが、お近くの方、いや遠くても、、僕の1200回のため息の詰まった新しいお店を見にきて、乾杯してください。

wallflower by jun okamoto

熊本県熊本市上通町3-21, 1F


お問い合わせはmailにて承ります。
info@junokamoto.com

2011/05/12

フェット。

僕らはパーティーをやることにした。
と言っても町並みだけをみると、ここはパリ、、いや、パリの郊外の様だから、フェットと呼ぶ事にする。とにかく僕らはパー、いや、フェットの準備を始めた。

メトロの駅に出てたところにあったブロンジェリーでケーキを100個くらい買った。いや、もっと買ったと思うけど、そのブロンジェリーは途切れる事もなくケーキを出してきた。僕らは文字通り抱えきれないくらいのケーキを持って(そう、それでも僕らはどうにか運んでいた)、目的の建物に着き、ジェラルミンで出来たようなエレベーターに乗って目的地の階へとボタンを押した。
扉が開くとそこは、きっと100年くらい昔なんだろう、人も含め全てが、パリのアパルトマンの床の様な色合いの町並みが広がっていた。
僕らは当たり前の様にキオスクの横にあるカフェの様な場所で、フェットの準備を始めた。
迷路の様になっている大きなカウンターと、数えきれないくらいの椅子のない四角い机、そしてキオスクまで続く大きな立ち飲み用の大きな机。
そんな中、数えきらないくらいのショートケーキやチョコレートケーキやプロシュートなんかを、僕らはテーブルの周りに適当かつ美しく並べていった。
並べた後から、また別の誰かが、そのケーキ一本一本に丁寧にロウソクを立てていった。

準備が半分くらい進んだところくらいで人もだいぶ集まり、僕らの光景をというか、蟻のようなケーキの列を珍しそうに眺めていた。
ひととおり準備が終わったにも関わらず、僕はまだフェットを始めようとしなかった。
正確に言うと、僕はまだ始めたくなかったんだ。
何故だか分からないんだけど、きっと誰かを待っていたんだと思う。
大勢なのか、個人なのか、犬なのか、猫なのか、、とにかく思い出せないんだけど。。

ふと気がつくと、ケーキには火が灯され、何人かが(いや、結構大勢の人々が)ケーキを手づかみで取り、食べ始めていた。
僕は大声を張り上げ、皆にもう少し待ってもらえないかと言う事を説明した。
皆はとりあえず、僕の意見に賛同してくれて、ケーキを元の位置に戻し、伸びきったゴムの様な時間を待ち続けた。
ケーキを待っている間、そのフェットに来ていた著名人の人たちの呼びかけで、キオスクまで続く長いテーブルでサイン会が始まった。

中略

結局僕は新しいケーキを買えないまま会場へと走って戻った。
前と同じジェラルミンで出来たようなエレベータに乗り込み、階を押そうとしたとき、、僕はその場所が何階だったのか忘れてしまっていた。。
住所が書き込んであるはずの手帳を脱いだコートのポケットから探している間にもエレベーターはどんどん上昇していっている、、、僕は焦りながらコートのポケットを右から順番に探し続ける、、、、、、、、、、、、、、。

僕は直感で、ちゃんとフェットが始まっている事を知り、ホッとする。


そこで僕は目を覚ました。



2011/05/04

wallflower-1


まっしろなきれ
ふわふわって
そらから おちてきた。

ぼくはひろいあげ
ないているおんなのこを そっとくるんだ
すこしかなしいけど みずたまもようのワンピース。

おはなばたけにいたおんなのこを そっとくるんだ
はるのにおいのする はながらのワンピース。

くものすをやさしくとり そっとくるんだ
さわるとこわれそうな れーすのワンピース。

よるのやみに そっとくるんだ
しょうじょからおとなになる さてんのワンピース。



2011/05/02

シエスタ。

山小屋かなんかに住んでいて、
好きな小説や写真集や音楽なんかを集めた部屋があって、
昼くらいまでは机の前に座り、それからは適当に本を読んだり、下手なギターの練習なんかをして、奥さんと子供は山の中を散歩して、、、って、僕もたまには一緒に散歩して、
木漏れ日がきれいだね、なんて言いながら。
子供が勝手に僕の部屋に入っていて、いつも決まった位置にある本やギターの位置が微妙にずれていて、僕はそれに気がつかないふりをして、お酒を注ぎ足す。

とある山の中で僕はぼんやりそんな夢をみた。