2010/07/03

7月最初の手紙。

雨が降りそうで降らない夕方、、てか、最近いつもそうですね。。

と、天気にも八つ当たりしながらの帰宅、、

ポストに珍しく手紙が入っていたので開けてみると、おばぁちゃんからでした。
おばぁちゃんからの手紙ももちろん珍しく、何なのかなと思い開けてみると、

中身は、、、    コレ、


ダケ。。


最初はなんの事だか分からず、、、けど、そこには吐夢の文字が。。

うちのおばぁちゃん、トム子と言います。

そういえば半年くらい前にうちの家族がおばぁちゃんが自伝を書いているって聞いたのを思い出し、、


『追憶 マリ』


その本を手に取り、
おばぁちゃんには関係もなく、
その日の苛ついた気持ちのまま缶ビールを開け、『追憶 マリ』を読み出す。

この本をどうやって製本したかはまだ分かりませんが、
本の中のコトバが、おばぁちゃんの書いた文字をそのまま本にしたという感じで、
というのも、僕がパリに住んでいた頃によくおばぁちゃんがくれた手紙の言葉使いそのままで、まず少しセンチメンタルになり、

で、
内容はというと、
マリ(トム子)の幼少時代のはなしで、
うちのおばぁちゃん、1921年にシアトルで産まれてたらしく(!)
お父さん(僕のひいじぃちゃん)はシアトルでレストランを経営してて(!!)
日系人排斥運動(!)の為、ロスに移り住み、7歳の時に船で(!!!)日本に帰るまでのおなはしでした。

僕は昔っから人のはなしを聞いてないのか、興味がないのか、、
おばぁちゃんにしてもしかり、
アメリカに居た事は知ってたんですが、それ以外の事は全く知りません、、もしくは覚えてませんでした。。

24ページの短い日記ですが、
とにかくうらやましかったのは、船で日本まで帰るってところ、、
しかも途中下船がハワイ(!!!)、、、なのに、この航海の下りが実に2ページくらいしかなくって、、、

僕の好きな本で、小沢征爾さんの『ぼくの音楽武者修行』というのがあります。
これは逆に日本からフランスまで船で行く下りがあるんですが、もの凄く憧れたのを覚えています。
うちのおばぁちゃん、物心付く前に成し遂げてます。。

しかも偶然にも、その船に幼い頃の白州次郎が、、、、



なんて話は、残念ながらないのですが、
僕に出来る事はおばぁちゃんの思い出から、さらに遠くへ思いを巡らすことしか出来ません。。


僕も熊本から東京に行き、
それからパリへ行き、
その間、いろんな国といいいろんんあ人に会ってきましたが、
自分のおばぁちゃんが一番面白い行き方をしてたのかもしれないなァ(←うちのおばぁちゃん、何故だか『ぁ』が『ァ』になる)と思うのと同時に、


1928年に大航海を経験した遺伝子を、僕の体の中から探す旅に出ようと思います。



僕の航海はこれからです。

4 件のコメント:

  1. 文化の同級生2010年7月4日 23:47

    お婆ちゃんの時代にすごい!それから名前が可愛い。
    トム子さんの自伝読んでみたいわ…

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  2. へ〜。おばあちゃん、おもしろい!
    最近、友達と話してて、実は海外で生まれたという話や、
    実は外国の血が混じってるとかの話によくなります。
    しかも、みんなすっごく身内ってくらい仲のいいパリの友達。
    やっぱりみんな、どっかしらそういう記憶があって、
    海外に飛び出すんだなーと思った。
    順さんもそんな遺伝子が入ってたんですね〜。

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  3. >文化の同級生さん
    トム子さんの自伝、、ブログに少しづつUPしようかな。。

    >YUIちゃん
    そうなのかもね、
    なんか自然に不自然なものを受け入れる感覚というか、、
    日本に帰って来ても、またココも外国みたいな感じだしねー。。

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  4. 文化の同級生2010年7月16日 13:05

    トム子さん自伝ブログUPして下さい。
    面倒なら下さい(笑)

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