2009/09/30

9月の出来事。

ちょうどいいタイミング(展示会前の怒濤ヒビに)で小説を頂く。
吉本ばななの『ハチ公最後の恋人』

友達が『彼女の小説には必ず人が死ぬから苦手。』というのを思い出して、読み始める。

うむ、たしかに。

けど僕は彼女の小説の中に出てくる若者が好き。
サラッとしてて、青くて、やわらかくて、あと友達が少ないし。

今回は彼女たちに、青色が好きなのと、朝の素晴らしさを思い出させてもらい嬉しくなる。

確かに小説の中では、人は居なくなるんだけど、世界中で居なくなる人に比べたら、毎回の小説の中で居なくなる人数なんて、対した数ではない、と思いながらも、
村上春樹同様、さらりと死を確実に物語の中に入てきて、消えてしまうわりには、全く消えない面影たち。
『死は生の終わりではなく、死は生の中にある。』みたいな事を言っていた、ノルウエイの森でワタナベ君と、少しだけ死について考えてると、まさひろ君を思い出した。


って、思い出してばっかりだ。。




確実に、そして幸せな事に、この12年間くらいもっとも長い時間を過ごしたパリ時代の親友、まさひろ君の結婚式が9月に行われました。



僕はウエディングドレス作り券をまさひろ君に渡し、奥さんの好みを聞いてみると。
『まさひろ君に創ってもらいたい』
うん、素晴らしい夫婦愛、じゃぁまさひろ君がんばって!って、券をまさひろ君にパスしようとしたのですが、僕の愛すべき親友は自分で洋服を創ることは出来ないので、
券の裏を読むと、
『二人でデザインしましょう』の文字。

後日、まさひろ君はイメージの写真とパリ時代に集めたアンティークレースを持ってきました。
写真の方は、まぁ僕も好きなラインだったので、イメージが浮かび、次はメインのアンティークレースの登場です!
長い年月の間使われるのを待っていたレースたち、一度ひろげたら止まらないクシャミ‥
二人の一致で使わない事にしました。

それから僕はアトリエに戻り、二人で決めた生地を使い、デザインをおこし、新郎たっての希望である、後ろに大きいリボンをつけ、最後に障害のある人の織った純白のヒモをトレーンに縫い付け、かれらに贈りました。



ウエディングドレス券は二枚になっていて、
めくってみると、司会者券が、、、。

司会者になりました。



おそらく、日本一『えーと‥』で始まる司会者だった僕は、
幸運にも2人の事を一番近くで祝えて、
そしてさらに幸運な事に、来年には赤ちゃんも産まれる、生命のかたまりの様な二人に、今日もまた、

おめでとー!!

2 件のコメント:

  1. 文化の同級生2009年10月3日 23:52

    素敵なドレスだね。

    返信削除
  2. 文化の同級生さん。

    コメントありがとうございます。
    花嫁さんは素敵でしたよ。

    返信削除