僕は寝起きで相変わらずの二日酔いの頭を抱えたまま、彼女を眺めていた。
『おはよう。』
僕がそう言うと、背中を向けたまま彼女も同じ言葉を返した。
『これどう?』
彼女は相変わらず背中を向けたまま、肩がオシ
ロイバナみたいなワンピースを僕に向けて掲げた。
『んー、水色のやつかな?』
僕がそう言うと彼女はうなずいて、
新鮮なレタスの表面みたいに凹凸のある六月の晴れ間みたいに鮮やかな空色がベースのチェック柄のワンピースを選んだ。
☆
7/15 晴れ
どこまでも晴れ。
僕はぼんやり彼女を眺める。
2,3日前に前髪を切り過ぎたと言って、僕の方をなかなか見てくれない彼女は、今日も背中を向けたまま真剣に洋服を選んでいた。
前にドレープのたっぷりあるワンピースを、真っ白いハンガーにきちんと掛け直して、彼女は僕の方に見せた(もちろん、前髪は見せてくれない)。
僕は、まだ太陽が出たばかりの冷たい空気に揺れているカーテンの様にしなやかに揺れている白いレースを選んだ。
それを手にとった彼女の、切り揃えられた前髪も同じ様に揺れた。
☆
8/20 雨
『片付けの嫌いな神様がいてね、水のたっぷり入ったバケツを部屋中に置きっぱなしにしているの。そしてね、飼っている猫かなんかが片っ端からバケツをひっくり返してるのよ、きっと。』
真剣な眼差しで窓の外の土砂降りを眺めながら、彼女はそう言った。
土砂降りの眺めた後の彼女は少しだけ機嫌が良くなり、いつもより軽快なステップを踏みながら、彼女は洋服を選び出した。
彼女の選んだカーディガンを見て、僕はため息で飛んでいきそうなくらい軽くて薄いシフォンに行儀よく水玉の並んだ生地を選んだ。
☆
8/27,28 たぶん晴れ
wallflowerに2012AWの新しいパターンと生地が
揃いました。
今回からメンズも少し始めました。
それに伴い、8/27,28日に僕もお店に立ちます。
壁の花になるお手伝いが出来たらと思っています。
興味のある方は是非お越し下さい。
wallflower by jun okamoto
〒860-0845
熊本県熊本市上通町3-21, 1F
096-223-5642
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トノもいます☆
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