2010/02/13

M

僕がパリ留学を決めたのが文化服装学院の一年生の終わりのころでした。
それから2年の間、僕のパリ行きを悩ませ続けたのが、ロンドンのセントマーチン出身のデザイナーたちでした。
かれらの創るショウに魅了され、青山にあった space というセレクトショップのショウウィンドウに立っていた100万円のプードルのワンピースは、僕が始めて見た本物の洋服でした。

僕の英雄だった90年代を飾るイギリス人の一人がなくなりました。

インターネットの普及で世界が小さくなってしまい、瞬きをしている間に色々な情報がとおり過ぎていきます。
悲しいもので、その流れが止まったとき、ひと(僕)はダイジなものを思い出します。

『サヨナラからでもいいじゃないか。』
今日も忌野清志郎の声が聞こえます。

今朝、ふと読んだ sign of the times の橋本さんのブログ
通り過ぎず、立ち止まった彼のコトバです。

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彼は、幼少期に体験した、彼自身と近しい者とに向けられた暴力行為について度々コメントしている。彼は8才のときに、姉が自分の夫(後に心臓発作で亡くなっている )に死ぬほど殴られている現場を目撃した。=中略=

「オレはまだ小さなガキで、この男が両手を姉の首に回しているのを見たんだ。オレはただ、姉の2人の子供たちと一緒につっ立ってるだけだった。そのときか ら、オレがしてきたことはすべて、女性をか弱くではなく、より力強く見せることだった。だから、みんながオレを女嫌いだと言いはじめたときは、心底ショッ クだったよ。みんなオレのことなんて分かっちゃいないんだ。誰もオレが人生で味わって来たことを知りゃしない。ファッション業界の何が嫌かって、連中はオ レのことを知りもしないで、勝手にオレにレッテルを貼りやがるってことさ。奴らは好き勝手なことを言ってるが、全く分かっちゃいない。オレはいつでも、女 性がどう扱われるかってことを表そうとしてるんだ。洋服やショーでそれを表現するのは難しいが、『女という性』にはネガティブな側面が内在していて、それ は、オレの人生で女性がどう扱われてきたかってことに由来している。オレが育った場所では、女の人は、男と出会って、結婚して、子供を産んで、ダゲナム (訳注:ロンドン東部。住宅価格が低い)に引っ越して、1階と2階に2部屋ずつの家に住み、晩メシを作って、寝る。 それが女性に対するオレのイメージ だった。でも、そんなのは良くないと思ってた。そんなイメージを頭からとっ払いたかったんだ」

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いろんな瞬間に、その人にとっての価値感だとか、イメージだとか決まっていきます。
彼の(一般的に)不幸な生い立ちは、強大な精神力とイマジネーションで、世界中の女の人を美しくし、世界中のファッションを愛する子供たちに夢を与えてくれました。

外を見ると、さっきまで雨だったのが雪に変わってます。
今年始めて見る雪です。
次に彼を思い出す時、僕はきっと、この雪の事も思い出すことでしょう。


2010/02/06

TAKAO OSHIMA U FACE

パリ時代に凄くお世話になった写真家のたかおさんの初の個展のオープニングに、
これまたいつもお世話になってるスタイリストでありHOWLのデザイナーの望月さんと行ってきました。

色々な著名人のポートレイトとアーバンランドスケープを並べた展示会。
10年前から知っている僕のイメージではきっと、パリのカフェっぽいところで展示会をやるのかなと思い行ってみると、そこはもの凄くさっぱりと美しいギャラリーでの展示会でした。



たかおさん自身も髪型までかっこ良く決め、7,8 年前に僕がたかおさんのポートレイトを雑誌用の為に撮ったとき、どうしても食パンを食べながら写るたかおさん、、をふと思い出し、(僕が言うのもなんですが)みんな大人になっていくなぁ、、といい気分で次へ。


望月さんたちと、ギャラリーから歩いて5分のところにある代官山unitにてDevendra Banhartのライブに行ってきました。

彼らのライブは4年くらい前にパリで行って好きになったバンドです。
(まぁその時も望月さんに連れて行ってもらったのですが。)
バンドなのにボーカルの名前を付けているバンド、なんか笑えます。
そしてライブ中、ずーーーーーーーと、ゆるーーーーーく、楽しそうに演っている彼らを見てると、自然と僕も、お酒と笑顔がすすみます。

ライブ後、Devendraたちを連れて大樽へ。


ココでお酒を飲んだ次の日は大体記憶がなくなってるんですが、、、
昨日は無事電車で帰宅。



Devendraも好きだと言ってたはっぴいえんどを聞きながら、
最近はまっている熱燗を飲みつつ、、、


と、素敵な一日を写真を交えながらブログっぽく伝えたかったのですが、
写真はなかなか撮りませんね、、。

2010/02/03

ツギノニュースデス。

2月になりましたね。

一月は行く、二月は逃げる、と僕の母親が言っていたのを思い出します。

油断大敵です。。

2月は東京に雪が降り、不幸にも僕は雪の降り終わった日に東京に戻ってきました。

僕の携帯には結構、雪景色の写真が送られてきます。
今年の始めには熊本で雪が降り、東京の僕には雪の写真が送られてきましたし、
2月は、、前に書いたとおりです。

トノは雪の中を駆け回るタイプではないので、、、


雪に出会わず良かったのですが、僕はやっぱり残念です。

と思いながら、庭の前にある家の屋根を見てみると、まだうっすらと雪が残っていて


少し、嬉しく思いました。

次の雪のニュースはどこで聞けるのでしょうか?



という事で、次のニュースです。

東北地方から九州にかけて、JUN OKAMOTO 2010s/sの新作が降り始めます。
商品の納期の関係で一部のお店にはまだ新作が降らない地域もあり、
大変迷惑をお掛けする可能性もありますが、
新作の雨が予想される地域としましては、
VEKTOR(仙台)
BARNEYS NEWYORK(新宿,横浜,銀座,神戸)
DESPERADO(東京)
FABIANE ROUX(東京)
IENA(新宿,横浜,銀座,丸の内,梅田,名古屋)
ISETAN(新宿)
VERMEERIST BEAMS(東京)
THE GALAXY HARMONY !!!(大阪)
ELEGA(博多)
SIGN OF THE TIMES(久留米)
LURACHUNA(熊本)
AGENDA(WEB)
CHARMWORLD(WEB)
となります。

なお、全ての地域で昼過ぎ頃には晴れる見通しとなっていますので、
足を運んでみてはいかがでしょうか?

2010/01/25

ゲツヨウビ。

日本語は美しい、
なんて良く言いますが、文字にするとよく思います。

タイトルの『ゲツヨウビ』も月曜日なだけなのに、少しドラマチックに見えたり。
パソコン(特にmac)の文字変換の幼稚なおかげで、時に凄く素敵な発見を出来たりするのも、
ニホンゴだけかも知れませんね。

と、
まだ少し気だるく、ネジを巻ききれていないゲツヨウビの朝に
(僕も含め)このブログをミてくれてる皆さんの為に、





一週間でいうと、火曜日くらいのテンションですかね?


今週もがんばりましょー。

2010/01/15

ガレットデロワ

王様のガレット。

今年のお正月は、幸運にもお餅を沢山食べれたのですが、何かもの足りません。。

ガレット。。



とりあえず説明すると、
ガレットとは、アーモンドクリーム(?)の入ったパイで、年が明けた後、何日かしたら家族で食べます。
中に小さな陶器の人形が入っていて、それを当てた人が王様(ロワ)になり、ラッキー。



とまぁ、適当な説明ですが、去年、僕はそのガレットをわざわざアイスランドにまで持って行って食べるくらい、慎重に毎年のセレモニーとして楽しんでました。

ちなみにその年は、努力の甲斐あり僕の口の中からは小さな羊が出てきました。

人よりも妖精よりも羊の数の方が多いアイスランドで、羊の人形が出てきた事に、友達のアイスランド人も一緒に驚いた事を懐かしく思います。

そして僕は、それから一年間、幸福のかたまりと思い込んでいる羊の人形を、常にどこかのポケットに忍ばせて過ごしていました。


一番小さな子です。


始めて僕の口の中に残っていた人形は、金のそら豆でした。
元々、ガレットの中に入れてある陶器の人形の事をフェーブと言うんですが、それはフランス語でそら豆を意味していて、こういうシンプルなものが出てくると何か厳かな気持ちになりますね。
次に覚えているのが僕の星座でもある水瓶の人形。

そうなってくると、なにかしら神秘的なものを感じるガレット、
と思いきや、ある年に友達の口の中から出てきたのはスパイダーマンだし、まぁ楽しい行事です。

ちなみに王様には紙の王冠がもらえます。
しかし子供用なので小さいです。。


と言っても、近所の神戸やに売っていたので、それなりに売ってるんでしょうけど、
なんとなく買わず、食べたいストレスを日に日にためています。。


と、とにかく、今年も食べたいものです。

2010/01/08

『HIRO SHOP 001 CUSTOM MA-1 EXHIBITION』

冷凍の鮭でもおいしく焼けると知った少し前に

コレが、


コレに、


花束。



1/9日 、、もうそろそろ今日ですね、、に、新しくopenするHIROくんのお店の最初のexhibitionに誘ってもらい、他のいかついブランドに混じってMA-1のリメイクをやりました。

案の定、MA-1の原型が残っているのは僕ぐらいなのですが、
洋服が好きで好きでたまらない人たちがリメイクしたMA-1たちは見るだけでも楽しいものです。

明日、、今日のオープニングには
7時ころ僕も遊びに行くので、是非、遊びにきてくださいね。



『HIRO SHOP 001 CUSTOM MA-1 EXHIBITION』

OPENING: 2010.1.9.SAT 12:00~21:00

2010年1月9日(土)、現在ある恵比寿から原宿
に“ひっそり”と『HIRO SHOP』が移転オープンいたします。
それに合わせてオープニングエキシビジョンを開催致します。
参加メンバー達がカスタマイズした1点物のMA-1を展示販売さ

て頂きます。

尚、オープン当日はささやかなパーティを開催させていただき
ます。
皆様お誘い合わせの上、是非ご来場下さい。

(参加メンバー)
Advantage cycle / HIDEAKI SHIKAMA
banal chic bizarre
HIRO
JUN OKAMOTO
JUVENILE HALL ROLL CALL
K=LABEL
MOZZZ
YEAH RIGHT!!

【店舗情報】
HIRO SHOP
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-31-21、ヴィアレット原宿205号
TEL/FAX:03-6447-2496
mail:hiroshop205@yahoo.co.jp
blog : http://ameblo.jp/hiro-nippon/
営業時間:12:00~20:00 (現在のところは土曜日、日曜日のみ
営業)
★ベランダに掛かる大きな日の丸の旗が建物の目印となります

★エントランスに着きましたら205号室をお呼び出し下さい。

2010/01/05

グッチョイス。

ようやく明けた感じの2010年。

昨日は明治神宮に行ってきて、おみくじを引いてきました。
書いてあった言葉は『油断大敵』、、、ハイ、、


フォトグラファーのマサコちゃんから『今更だけど観てみてよかった!』っていうメールを何ヶ月か前にもらって、それ以来気になっていたものを、ようやく(さらに今更)借りて観ました。

内容を全く知らずにショーンペンが出てる事だけ知っていた映画『アイアムサム』。

ジョンレノン好きのお父さん(サム=ショーンペン)と素晴らしく可愛い娘(ルーシー=ダコダ・ファニング !)二人の愛らしく強い絆に、涙こそ出なかったのですが、終始涙腺をゆるまされ、
一人ビールを飲みながら見た深夜の映画は、頭の中を程よくリラックスさせてくれ、
簡単に、
いつか娘を持つ事が出来たらルーシーと名付けよう、と思わせてくれたりして、
でも『岡本ルーシー』は、ないですね、、油断大敵です。


次の日、
当たり前の様にスタバで新しいコーヒー豆を買い、
また次の日の朝に、
サムの声を聞きながらコーヒーを煎れ飲んでいると、
やっと気がつきました。
サムが知的障害者だったという事を、

僕はここ最近、アウトサイダーアートと言われる彼らの創る作品を、ただ単純に素晴らしいという理由だけで、僕の作品の中に少しだけ加えさせてもらっていました。
そして2010s/sより JUN OKAMOTO BLUE として、アウトサイダーラインを区別化してスタートさせました。
絵を描いてる人、布を織ってくれてる人、と、その親御さんたちまで喜んでもらっているというのは、有り難い事なんですが、
実際彼らがどういう生活をおくっているのかというのは考えた事がありませんでした、、。

当たり前に、彼らも親になり子を持つ事もあるだろうし、
そうなった時にサムの様な状況に陥る事もあるだろうし、
けれど現実的にはサムの様にうまくいかない事の方が多いのかもしれない。

なんて考えてると、
大袈裟で偽善的と思う人もいるかもしれないけど、
僕のやっている事で、
アウトサイダーアート、、というか、彼らの素晴らしさに気付いてくれる人が増え、
サムになれる人が一人でも増えていけばなぁと、、

映画としても、僕の好きな映画ランキングの3位くらいになったこの映画に、
自分の今やっている事と重ね合わせる事が出来きたこの映画を選んだ僕に対して、

サムは


と、
言ってくれるでしょう。