当たり前に流れてきた音楽は力強い歌声でホットなメッセージを歌っていた。
そこで僕は、彼の命日だったことを思い出す。
何年か前のこの日、訃報を聞いた僕は彼の音楽を大量にipodに詰め込み、雨の上がった道を高速バスに揺られながらパリへと旅立った。
なんて事を思い出していると、たまらなくビールを飲みたくなり、雨の上がる気配すらない庭を眺めながらビールを飲みだした。
何本目かに手をのばそうとした時にドアのチャイムが鳴り、雨が降っている事すら気づいてなさそうな素敵な笑顔をした宅配業者に荷物を渡した。
あの頃のパリ行きのチケットとは違い戻る予定のない荷物だね、なんて犬に話しかけ、僕はもう一本ビールを取り、今度は彼の命日に乾杯をした。
気がつくと、外には雨上がりのすっきりした夜空が広がっていた。
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