2009/07/29

ありあまる富



まだ蝉の鳴き声も聞こえない、この何も無い東京の朝空に感心した日の午後、
僕の両腕の中から旅立っていったウエディングドレスを小澤麻衣から大和麻衣になった
僕の友達をつつみました。

それはもちろん、うつくしく、綺麗で、素敵で、なんやかんやで、、


とにかく素敵だったよ! マイちゃん!!

始まる前は、マイちゃん、祐介君、そして周りの女の人たちに自分のつくったドレスがどう思われるか不安で一杯だったのが、
披露宴で二人があらわれると同時に、ふたりの幸せそうな顔だけ見てました。
たぶんそれは、祐介君の衣装をスタイリングした荒木君も同じだったんだろうなぁと思いつつ肩を叩き、乾杯。




マイちゃんと乾杯。
祐介君と乾杯。
ふじさきと、まさひろくんと、さとみちゃんと、あいちゃんと、あやちゃんと、さいこちゃんと、あいこうと乾杯。



僕らが手にしている 富は見えないよ
彼らは奪えないし 壊すこともない
彼らが手にしている 富は買えるんだ
僕らは数えないし 失くすこともない

披露宴のあとからよく聞いている『ありあまる富』

祐介君とまいちゃんらしい素敵な披露宴は
僕らにも彼らにも見える、ありあまるほどの幸せにあふれていました。


おーめーでーとー。


2009/07/25

2つのアウトサイダーアート的なものに関する思い-1

『たまたま熊本で婦人服のオーダーメイドのお店を営んでいる母親に連れられて出会ったのが、障害のある方の織っている『さをり織り』でした。
僕はその完成されてないパワーに魅了され、少しずつですが一点ものの作品を作り始めました。
それからちょうど一年後、今度は大倉史子さんの絵に出会い、彼女の所属先である『工房集』へと出向き、今度はプリントのモチーフとして、僕が布に変え、それを洋服へと仕上げました。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、僕は、これらの作品を見て、また触れてもらう事で、この2つの異なるアウトサイダーアート的な存在に気付き、興味を持ってもらえばと思っています。
もう少し言うと、僕の作品にも興味を持ってもらえればと思っています。』



パリでのデッサンの授業のとき、クラスメートを描いていると先生がやってきて、
『ジュン、あの子はもっとかわいいわよ。』と言われ、
コレットでリメイクジーンズのスカートの注文を受けた時、
僕はより良い色のジーンズを求め、ヴィンテージジーンズを使い、
コレットのバイヤ−に、最初の値段から少し高くして欲しいと頼んだところ、
『ジュン、私にはコレとコレの色の差なんてわからないわ。』と言われました。

公園の植え込みを周りの建物にあわせる為に、四角くカットしてしまうこの国の文化は、
僕に見た目の美しさの重要性を教えてくれました。

そして、この2つのアウトサイダーアート的なものは、
僕に物をつくる人の手の存在を思い出させてくれました。




ラフォーレ原宿にあるmican H.P.FRANCE exclusiveと
大阪なんばパークスにある
H.P.FRANCE exclusiveにて、
アウトサイダーアート的作品をメインに期間限定ショップを開催することになりました。

◇mican:2009年8月7日(金)~16日(日)
◇exclusive大阪:2009年8月25日(火)~30日(日)

東京には8/7,8の15時から、大阪には8/30の15時から僕もお店にいます。

是非、遊びに来てください。
そして出来れば僕に話しかけてください。

2009/07/16

キャット。



雲ひとつないどこまでも青い空と、
くらげ一匹いないどこまでも蒼い海のなかにある赤い家(maison rouge)。

そこで親友のヨハンが僕に言ってくれた言葉、
『ジュン、セクシーに生きないと。』
僕は
『oui, La vie est belle ね。』
と答え、
頭のスミの方で少しだけホコリかぶっていたコトバを思い出し、励ます。

僕のこの南仏での劇的な会話をフォトグラファーの正子ちゃんが
『この言葉で同じ景色が見えるひととはとてもともだちになりたい。』
と彼女のブログで、劇的にプラスしてくれた。


今、目の前を通り過ぎていく猫(サバ)を見て、
猫というのはセクシーだなと思う。
もちろん僕らが話したことはこういうことではないのだけれども、
やっぱり気になり、僕は彼女の目線にあわせ体を低くし、彼女の見てる先を注意深く眺めてみる。

いくら眺めても、キャットフードしか見当たらないけど。。

2009/07/12

仕事。

基本的に


子供というのは


仕事が嫌いみたいです。


つまらなそう。。

2009/07/08

コクトーヴィルフランシェ



ニースから少し離れた港町、villefranche-sur-merへ。

そこで僕を出迎えてくれたのがジャンコクトーの銅像とサイン、
と、漁師たちの網。。。



自分の心の傷を癒してくれたこの美しい港町の教会に物語を描いたジャンコクトー。

コクトーの残したこの素晴らしい教会は、




素晴らしく青い空、青い海、高い太陽と
冷えたロゼワインにかこまれている漁師たちにとっては
ほんの少しだけ目玉の多い教会なんだろうなと思い、



僕は南仏訛りのあるギャルソンにロゼワイン注文して、
ここでいつか結婚式を挙げることを夢みました。


というのはウソです。。

2009/07/06

ヴァンス_マティス

朝、ニースに着いた僕は、コーヒーのかわりにビールを飲み、
そこら中に生えているオリーブの木から、まだ小さくて青い実を口に含み、
強烈な若さと苦みを味わい


海の町から一度離れて山の上にある町ヴァンスへ。

10年以上前にテレビで見て以来、僕の頭の片隅にずっとある、マ
ティスの描いた教会に行ってきました。

顔のない神様と、パンの色をした祭壇の置かれた真っ白な教会は、
南仏そのものの青・緑・黄色のステンドグラスの淡い光に満ちた素晴らしい教会でした。



教会を出たあと、町をうろつくと、生ガキをひとつ食べさせてもらったり、
ロゼワインを買って帰りのバスで飲もうと、
店主に『コルクを開けてくれる?』と頼むと、

『開けてもいいけど、なんならワインオープナーあげようか?』

だって、


よくわからないけど、この白い教会のある田舎町は、素敵なところでした。

2009/07/03

トノ

パリで飼っているトノが日本に帰ってきました。

乗り継ぎを含め20時間近くゲージの中、よくがんばりました。


実家のアトリエで皆に挨拶をします。

『よろしく。』

が、ドウブツノニオイ。。



今度は僕ではなく、母親が猫を拾ってきてました。。

まだ名前の付いてないこの子は、同じ目線の後輩(トノ)に威嚇します。
けどトノはなんともない感じで僕を見上げます。



そんなかわいい二人を見てると、僕の手は自然に目頭をこすります。。

か、かゆい。。。

疲れのせいなのか、猫アレルギー再発です。。


がんばります。。